霊界物語の基礎知識10
- 霊界物語は出口王仁三郎が大正時代に書いた
- 明治31年(1898年)26歳のとき、自宅近くの高熊山(たかくまやま)で一週間の霊的修業をし、幽体離脱して霊界を探検した。そのとき見聞きした出来事を、大正10年(1921年)50歳のときに本に書いたものが霊界物語。
- 書いたと言っても自分の手で書いたのではなく、自分は口述をし、弟子に筆録させた。
- 霊界物語は全部で83冊ある(ただし81巻までしかない)
- 冊数は83冊あるが巻数は第81巻までしかない。その理由は第64巻が上・下の2冊に分かれており、番外編として「入蒙記」(にゅうもうき)という王仁三郎がモンゴルに行ったときの話が1冊入っているため。
- 文字数は新旧約聖書のおよそ5倍もある。
- 登場人物は推定3000人以上。
- 霊界物語は死後の世界の物語ではない
- 霊界物語の「霊界」とは目に見える世界も目に見えない世界もすべて含めた大宇宙全体「霊妙な世界」の略
- 現界で起きたような話がほとんど。それは霊界と現界は合わせ鏡になっているから。
- もちろん死後の世界のことも書いてある
- 霊界物語は国祖隠退から始まる
- 太古の神代の昔は、国常立尊(くにとこたちのみこと)が地上神界の主宰神として世界を統治していた。この神を国祖(こくそ)とも呼ぶ。
- 邪神の陰謀によって国祖は主宰神の地位を追放され、世界のウシトラ(艮、東北)の方角に隠退してしまった。それ以降「艮の金神」(うしとらのこんじん)と呼ばれるようになる。その艮の方角とは、日本列島のこと。
- 明治25年(1892年)に出口ナオに国祖・国常立尊が神懸かり、再び地上に現われて、復権が始まった。
- 霊界物語の主人公はスサノオ
- スサノオは救世主という役柄。三五教(あなないきょう)という霊的勢力を導いている。
- スサノオの手足となる宣伝使(せんでんし)がたくさん出てきて、世界中を旅をして、神の教えを宣べ伝えて行く。
- 世界人類を喰い荒らすヤマタノオロチ(八岐大蛇)を言向け和し、国祖を復権させて、みろくの世を建設するのがスサノオの役割。
- 霊界物語は世界各地が舞台として登場する。
- 全体のおよそ半分は中近東~インドが舞台となるオリエンタルな物語。
- スサノオの活動の本拠地はイランにある。
- 日本は主に丹波地方が登場する。
- 霊界物語は玉取合戦の物語
- 邪神が、物質的な「玉」(宝物)や、「国」(国家権力)を奪い合う。
- 自分の中にある見えない玉つまり「魂」こそが大切。
- 霊界物語で一番多く登場するのは「高姫」という意地悪バアさん
- 本来の主人公はスサノオだが実はあまり登場しない。
- 高姫という悪役が一番多く登場する。性格は傲慢、貪欲、屁理屈屋、激情などが特徴。
- 高姫はウラナイ教というインチキ宗教の教祖。
- 霊界物語は怖くない
- 文体は少々固いがキャラのセリフや動作はマンガ的でつい笑っちゃう
- 登場人物はすぐに歌って踊り出す楽しい物語。
- 悪党もおもろく描いている
- 霊界物語のテーマは「言向け和す」(ことむけやわす)
- 他人に何かを頼むときに暴力的な方法で強制するのではなく、人の心を和らげることで仲間となり、世界を一つの世界につなげて行く。それが「言向け和す」。
- 「言向け和す」は古事記に出てくる言葉。アマテラスが天孫ニニギに「地上を言向け和して一つにしなさい」というミッションを与えて降臨させた。つまり日本建国の精神と言える。
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次は「霊界物語入門」をどうぞ。
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