霊界物語は何冊売れた?

 全83冊もある史上最長の神書・霊界物語。
 一体今までに何冊くらい売れたのでしょうか?

 『大本七十年史』上巻p679に、戦前の推定発行部数が載っています。

一九三五(昭和一〇)年、第二次大本事件までの「霊界物語」の発行部数をしらべてみると、第一巻は一〇版をかさねているので、一万七〇〇〇部ないし二万部、第二巻は五版で一万部以上、第三巻以下は四版ないし二版の刊行であるから八〇〇〇部ないし五〇〇〇部の発行と推定される(当時、初版はおおむね三〇〇〇部以上発行している)。なお第一巻の発行部数がとくにいちじるしいのは、口述者が第一巻の末尾に「第一巻のある一点を読めば、全巻の精神が判る筈である」と附記したことも影響しているとおもわれる。

 つまり第1巻、第2巻を別にすれば、各巻5千~8千部しか売れていないのです。
 もっとも戦前の最盛期(昭和10年の弾圧の時)でも、大神様を奉斎している正式な信者数はわずか17,168人で、世帯数となるとその半分以下の数になるでしょうから、1世帯1セットと考えれば、霊界物語の販売部数はまあそんなものなのでしょう。

 では戦後はどのくらい売れているのでしょうか。

 天声社のウェブサイトにある社史に、校定版(昭和40年代)と修補版(昭和60年代)について次のように書いてあります。

この「霊界物語」(校定版)は発売以来、全国から申し込みが殺到した。半年後の43年春には刊行会の会員は4千名に達する勢いであった。
(中略)
同45年春、「霊界物語」60巻の刊行時には刊行会会員は4千4百名に達した。
15,発展する文書宣教

この修補版の刊行にあたっては全国から予約を受け付け、その数は1千3百組に達した。
17,情報化時代に応えて

 83冊という多さなので、お金の都合や置く場所の都合で、新しい版が出たからって次々と買うわけにも行かないでしょう。
 しかし高度経済成長期の裕福な時代でさえ、この程度の部数なのです。もちろん実際には予約以外の購入もあるので、もっとたくさん売れているはずですが、教団分裂が起きる前の、おそらく一番教勢が盛り上がっていた昭和40年代でも「4千4百」という数字ですから、まあ、その程度なのです。

 では八幡書店版や愛善世界社版はどうでしょうか?
 こっそり話を聞いてみると、最初の1~2巻以外は修補版や校定版と同じ水準~それ以下のようです。


 現在は霊界物語ネットで無料で手軽に読めるようになっているため、書籍を買わなくてはいけなかった時代と較べると、霊界物語に親しみやすくなっているのではないかと思います。
 出版や新聞など、先端のメディア戦略を行っていた王仁三郎のことですから、現代に生きていれば当然インターネットを駆使していたことでしょう。霊界物語はIT時代の神典であると思います。

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